左目颯太郎のhoukokusyo

定住するMMOが決まるまでは適当に書く報告書

バレンサギザザ[クウガ]

俺の名前は左目颯太郎…。御覧の通り、通りすがりの探偵だ。

 

久しく報告書もほったらかしだしTwitterもたまに出現する程度、とりあえず現況報告から。

黒い砂漠モバイルは変わらずプレイ中だが所属していた有蝶天がほぼ解散状態、自身も特にやる気が起きずひたすら無言たまごっちを続けている。

ま、これはこれでまあいいもので折角買ったiPadも無駄にならずに活動できている。まだ分割金が二年も残っているから遊ばせたくないんだ…。

 

他にも据え置きゲーとかバトオペ2なんかもちょくちょくプレイしているが、正直YouTubeに俺より面白いことしている人が動画をアップしているので特にそういうことをするつもりもない。

 

かといって折角立ち上げたブログというおもちゃをこのままほっておくのも勿体ない…。

さて、どうするか…。

 

と思っていたところにTERASA(元auビデオパス)で平成の全ライダーが全話無料というまるで神の啓示のような話が下りてきた。

そういえばライダー好きを公言しておいて意外と見ていないライダー多いんだよな…。

よし、クウガから全部見て布教活動しよう☆

というナイスアイディア誰得?が浮かんだので気の向くままに書いていこうと思う。

 

あくまで今現在の俺から見た内容の紹介なので、思い出補正みたいなものは正直ほとんど無い。(補正が付くのはwくらいだと思う)

ただの素人好き物の意見である。

 

というわけで記念すべき一筆目はクウガ

 

 

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仮面ライダークウガは2000年1月30日~2001年1月21日まで放映された特撮ドラマである。

クウガより前の作品だと直近は劇場版作品であった仮面ライダーJ(6年前)、テレビシリーズで言うとあのもうあいつ一人でいいんじゃないかなこと仮面ライダーBLACK RXであり(10年前!!!)、往年のファンからすると正に待ちに待った新しい仮面ライダーであった。

 

その分ファンからのいわゆる「新旧入り乱れてのお祭り」の期待は高かったらしく、後述するがいわゆる「昭和ライダー」からの脱却を図ったクウガはかなり批判の的になったらしい。(一番批判されたのは次の次の作品である仮面ライダー龍騎らしいが…。)

wiki等から情報を参照しています。

 

上にも書いた通り、10年ぶりのテレビシリーズであるクウガは昭和からの脱却「A New Hero.A New Lejend.」新しい英雄、新しい伝説というキャッチコピーを掲げて誕生している。

そしてそのキャッチコピーに嘘偽りは一切なく、更にクウガ以外の仮面ライダー一切出てこない。

主題歌に「英雄はただ一人でいい」という歌詞があるが正しくその通りなのである。(厳密にはもう一人の主人公とも言えるキャラがいて、そちらも英雄と言えなくもないが。)

そう、旧作からのファンの期待を見事に裏切ったのだ。

しかしクウガは20年経っている今でも全仮面ライダーの中でも相当高い支持を得ている。

それはなぜなのか。

答えは至極単純。面白いから。

 

いわゆる懐古厨と呼ばれる人々を完全に置いてけぼりにしたが、それ以上の支持を得ることに成功したのだ。

 

自身もしっかりと最後まで見たことは実は無かったのだが、今回全話見てみて「ああ、こりゃ人気出るわ」と思わざるを得なかったというのが事実である。

では面白いと思える理由を挙げていこう。

 

・ご都合主義の廃止、リアリティの追求

今までの仮面ライダーシリーズは必ずお約束と言える展開がいくつかあり、それを破られるような展開は殆ど無かった。(変身ポーズ中の無敵や怪人は理由も無く一体しか出ませんなど。)

まあ初代仮面ライダーの時点で変身ポーズ中にベルトを封じられたりはしていたし、ストロンガーのデルザー軍団のように複数体出現して仲間割れしていた例もあるが、基本は一対一でかつFBIとはいえ滝にはボコボコ、はては普通の初老男性であるはずのおやっさんにすらボロ負けすることが多かった戦闘員がいるなどのお約束があった。

しかしクウガではそれを撤廃、ポーズ中に攻撃されたり戦闘員は無し、敵怪人は一人だがその理由が明確になるなどの新しいアプローチを試みた。

そう、クウガの特徴は「リアリティ」なのだ。

クウガ仮面ライダーでありながらなんと警察から「怪人側」として見られ、序盤は射殺の対象となる。正直かなり衝撃的な展開。

後述するクウガの序盤からの数少ない協力者である一条刑事の取り成しで早々に対象からは外れるのだが、警察に撃たれるヒーローと言うのはなかなか衝撃的な画であるのは間違いない。(言うても本人は撃たれてもちょっとチクチクするだけって言ってたけど)

更に前述したとおりクウガ以外の仮面ライダーは一切出てこない。

徹頭徹尾クウガと警察のみで敵怪人である未確認生命体グロンギに立ち向かっていくことになる。

いやいや自衛隊は出ないのかという問いが生まれるかもしれないが、どうもしかるところに「現代に怪人が出たらどうするのか?」と問い合わせた結果警察でなんとかするとの答えが返ってきたそうで、それで警察になったそうな。

もし現代にゴジラが出たら…という名目で作られたシン・ゴジラが大ヒットしたが、仮面ライダークウガは正にシン・ゴジラに対するシン・仮面ライダー(真じゃないよ)と言っても過言ではないだろう。

 

・超魅力的な登場人物達

 

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主人公である五代雄介を含めて、作中に出てくるキャラはほぼ全員が個性的かつ嫌味なキャラが居ない。リアリティを求めている作品らしく、主役のみならずわき役まで各々のキャラに対するバックボーンも結構深く描かれていて人間パートも非常に見ごたえがる。

主人公の五代雄介は底抜けに明るい2000の技を持つ青年であり、超イケメンアルバイター冒険家。

それを支えるのが静かなる熱血漢であるこれまた超イケメンの敏腕刑事一条薫。もう一人の主人公と言っても過言ではない。

因みにこの二人、未確認第一号ズ・グムン・バ戦後の五代の方にもたれて眠る一条等のシーンを受け、世の腐女子アー♂妄想に大いに役立ったそうな…。

その他にも五代の為にひたすら徹夜して古代文字を解読し、クウガのパワーアップの手伝いをする桜子さん、解剖医なのに五代の主治医とか言っちゃう素敵なイケメン椿医師、未確認生命体に警察が対抗するためにシングルマザーであり子供の世話との板挟みに苦しみながら日々徹夜する(徹夜女性多いね…)榎田技師など正直出てくる人がみんな濃いのだ。だからこそ、大人が見ても面白いといえよう。

ただし、だからこそ本来のメインターゲットであるはずの子供を置いて行ってしまっている感は少々否めないのだが…。

 因みに有名な話だから知っていると思うが主役の五代雄介は今や国際レベルである俳優オダギリジョーである。チートレベルのイケメンかつこのころからなかなか良い演技をしている。ずるい。

 

・CGに頼り切らない洗練されたアクション

上記のようにあくまで子供向け番組であるにもかかわらず大人向けの展開が多かったクウガ。それでもちびっこからの支持を受けていたのはやはりアクションの質の高さが要因の一つだろう。

このころはCGがよくなり始めたくらいの時期であるが、それでも今のように違和感の少ないCGを作るのはほぼ不可能だった。だからかクウガはCGを使ってはいるが非常に生身のアクションにも重きを置いているように見える。

具体的にはバイクアクション。

正直クウガのバイクアクションは昭和よりはるかに上だろう。

もちろん培ってきた技術があってこそのクウガのアクションであることは間違いない。

しかし、それ以上に「久しぶりの仮面ライダーなんだから!」というスタッフの愛の塊のように思える。

廃ビルに逃げ込んだ未確認生命体を追うクウガがバイクで廃ビルを駆け巡ったり、敵側にもバイクを駆る猛者が現れたりと非常にバイクアクションを魅せてくる。

確かに今となっては廃ビルにバイクで入っていくのは意味わからんが、これが実際に見てみるとめちゃくちゃすごいのだ。見せたくなるのもわかる程のバイク捌き。いやもうほんと見てほしい。

 

他にも書きたいことは山ほどあるのだが、書いてると10000文字くらいかかりそうなのでこの辺でやめにする。

ともかく平成という時代背景をうまく取り込み仮面ライダーというコンテンツを最高の形に進化させ、社会現象と同時に社会問題をも引き起こしたという今見ても決して色あせない超傑作。

はっきり言って今、コロナウイルスで疲弊している今でこそ見てほしい作品。

疲弊している人こそ、五代雄介のサムズアップに元気をもらってほしい。

仮面ライダーに興味がない人ほど見てほしい作品である。

 

 

 


Kuuga NCED 青空になる